しわをなくして若返り

顔の表情を生む筋肉

表情筋とは、顔の目、鼻、口などを動かす筋肉です

コラム
何気ない表情が動かしている表情筋

顔の表情を生む表情筋―これらの筋肉は筋繊維によってほかの筋肉とつながり、1カ所動かすと、その動きに応じてほかの筋肉も収縮し、ひとつの複雑な表情をつくりだす仕組みになっています。

しかし、筋肉というものは、常に使っていないと衰えてしまいます。
普段、笑ったり泣いたり怒ったりしているつもりでも、それが感情内での出来事にとどまり、表情には現れないことが多く、実際に顔の筋肉は鍛えられていないことが多いことがわかります。

表情筋には以下の4種類があります。

1)驚き、困惑、興奮の表情をつくる額と鼻の筋肉

驚いたとき、困ったときには眉が引き上げられ、額に横ジワができる。これが前頭筋。このとき働くのが眉間の縦ジワでこれは皺眉筋です。興奮したときなどで鼻の穴をふくらませるときに使うのが前後鼻孔拡大筋。
子どもが「イーッだ」というときに鼻筋にそって細かいシワをつくるのが鼻根筋。
これらの筋肉は連動して動きます。
驚いて目を見張ると眉が上がり、額の前頭筋が動き、同時にそれが不快だったり困惑したりするとそのまま眉間の皺眉筋が動きます。
興奮する、不快さをあらわにするときには前後鼻孔拡大筋や鼻根筋が動く、というように、ひとつの表情を現すときには同時に、あるいは時間差的にいくつもの筋肉が動きます。

2)多様な表情をつくる目の筋肉

「目は口ほどにものをいい」というように、表情をつくっているのは目の筋肉で、目の周囲の筋肉はすべての表情とかかわっています。
目の動きひとつで表情が明るくなったり、暗くなったりしますよね。
この目の周囲の筋肉のなかでもっとも大事なのは、目の周囲のシワをつくっている眼輪筋です。
これに対して、目を開けた状態で眼球を上下左右に動かすのは上眼瞼挙筋や上下斜筋、上下真筋、内側真筋、下側真筋があります。

3)笑いの表情、軽蔑の表情をつくる口の周りの筋肉

口の周辺は顔のなかでももっとも筋肉の多いところです。
まず深呼吸をするつもりで息を一杯に吸い、口をすぼめて吐き出してみましょう。
このときに働くのは口輪筋と頬筋です。
口をとがらせ、上唇を前に突き出させているのが上唇方形筋、下唇をとがらせているのは下唇方形筋。
微笑みの表情に関与しているのは頬骨筋。これは口の外側を斜めに引き上げる働きもしています。
同じ笑いでも、歯を見せずに唇を合わせたまま横に強く引き、口角をあげる笑いは、笑筋が作用しています。
反対にムッとした、困惑した、軽蔑したときなどに口角を「へ」の字のように下に向かって引っ張るときには頤(い)三角筋が働いています。

4)食べたり、かみ砕いたりするときの筋肉

食事のするとき使う筋肉は咀嚼筋です。
食べものを口に入れるために口を大聞く開け、あごを下に引くときに使うのは顎二腹筋や舌骨上筋。あごを左右や前に動かして、ものをよくかむときに使われるのは外側翼突筋や内側翼突筋。
歯をくいしばったり、硬いものをかみ砕いたりするときには側頭筋、咬筋、内側翼突筋が働いています。